メンタルと科学。

こんにちは☆
少しずつ、気候が安定してくる秋は、メンタルを整えるのに最適な季節。
そして、少しずつ寒くなり陰の気が強くなる秋は、センチメンタルになりやすい季節ともいえます。 

今日は、そんなメンタルについて。
以前、医学博士の仲宗根 眞恵 先生のメンタルについての講義を受講した時の
内容を振り返ってみたいと思います♪

こころは身体のどこに宿る?

皆さんも、いちどは考えたことあるのではないでしょうか!

◆漢方での考え方では 
・血(けつ)がこころの栄養源として、全身をめぐっている。 ⇒血の滞りや、不足はメンタルの乱れに影響
・五臓のうち心(しん)が、感情を司っている。 ⇒心が弱ると不安感や悲しみ。心が興奮すると焦りやイライラ
◆古代ギリシャでの考え方では
・哲学者アリストテレス 「こころは心臓にある」 ⇒感情の動きと、心臓の鼓動がリンクするから
・医学の父ヒポクラテス 「こころは脳にある」 ⇒すべての病気は腸にある(脳腸相関) 
◆現代医学での考え方では 
・こころは、「脳の活動による思考」だと考えるのが一般的。  
・科学では、まだ答えを出せていない。 ⇒証明ができていない  



皆さんは、どの考え方が、しっくりきましたか?!  
こころや、魂。目に見えないものだけど、たしかに存在してる!
いったい何者なのでしょう。。。^^ 



メンタルとは
mental =「精神」「こころ」
こころと身体によって、生み出される感情の動き、さししめすところは「心の状態」をあらわす。

ストレスとは (厚生労働省HPより)
外部からの刺激などによって身体の内部に生じる反応のこと。

ストレッサー = ストレスの原因となる外部的刺激 ⇒ おおきくわけて3つ
・暑さ寒さや有害物質などの物理的、科学的なもの 
・病気やうえ、睡眠不足などの生理的なもの 
・職場や家庭における不安、緊張、怒りなどの心理的、社会的なもの

ストレスに対して生体が反応する経路  ⇒ ストレスに反応して身体を守ろうとする自助反応。
・神経系
・内分泌系(ホルモン)   
二つとも、情報を伝える物質。 

・神経系のシグナル伝達は、近距離で、早い反応 ⇒ 痛い、熱い、冷たい、など 
・内分泌系(ホルモン)のシグナル伝達は、遠距離で遅い反応 ⇒ 発毛、むくみ、痛みの軽減、月経、など



伝達物質の種類 

100くらいある中の、メンタルに関わる主要なもの

①アミノ酸(20種)
グルタミン酸、アスパラギン酸 ⇒興奮性成分として働く 
GABA、グリシン ⇒抑制性成分としてはたらく
②神経ペプチド
エンドルフィン(脳内麻薬?!) ⇒高揚感、幸福感、鎮痛作用、ランナーズハイの物質。 
③アミン系
ノルアドレナリン《覚醒》気分の向上、活動性アップ 
不足すると⇒集中力、やる気低下
過剰になると⇒不安、焦り、恐怖
ドーパミン《快楽》やる気アップ 
セロトニン《リラックス》気持ちが落ち着く ⇒不足すると⇒うつ傾向になる



適度なストレスや刺激が大切な理由には、努力が報われることで、快楽物質のドーパミンが放出され
さらなるやる気がでてくるという、脳内の「報酬系」というサイクルがあります。
このサイクルが、まちがったかたちで、脳内学習されてしまうと、スマホや糖分などの中毒、負のスパイラルに
依存していってしまうので、注意ですね☆ 


コレステロールとストレスの関係

ストレスや、情動の変化を感じると、視床下部からCRC(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が脳下垂体に運ばれる。 つぎに、脳下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が副腎皮質に運ばれる。 副腎皮質からコルチゾールとよばれる、ストレスホルモンが、体内の各組織へと運ばれ、ストレス反応を生み出す。 

コルチゾールの作用
・血糖値の上昇
・抗炎症、抗アレルギー ⇒ コレステロールからつくられる!?ステロイドホルモン。 
・胃酸分泌の促進


わたしも毎年、健康診断でヒヤヒヤするコレステロール笑 
悪者にされがちですが、からだにとって、大切な働きもしているのです! 

細胞膜の主要成分をつくっています! ⇒ということは、新陳代謝にもかかわっているということ!
・ステロイドホルモンの原料 ⇒炎症、アレルギーを抑制してくれる。
・胆汁酸をつくりだす ⇒脂肪燃焼に大きく関わる
ビタミンD ⇒コレステロールに日光をあてることで生成され、ビタミンDは骨を強くしセロトニン(リラックスホルモン)の合成にも関わります。  
 

しなやかなメンタルをつくる

メンタルが強くても、おれたら終わり! しなやかなメンタルを育てましょう。 


自分で気づきやすいサイン

・やる気がでない
・ふだんだったらイライラしないことに、イライラする
・眠れない、熟睡できない
・理由もなく気持ちがソワソワする、涙が出る
・理由がわからない不安感 
・物忘れやミスが多い
・不平不満がよくでる 

日本人で15人に一人と言われる鬱、病院では、SSRIs(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というシステム
の西洋薬が主に処方されています。シナプスとシナプスの間を直接刺激する。
セロトニン(リッラクスホルモン)の、濃度をあげること、脳にダイレクトに効く作用があります。


メンタルを整える漢方薬の代表的なもの

加味逍遙散 精神不安などの精神神経症状、更年期によるメンタルの不調
・甘麦大棗湯 夜泣き、ひきつけ
・帰脾湯 貧血、不眠症
・桂枝加竜骨牡蠣湯 神経衰弱、不眠症、陰萎
・柴胡加竜骨牡蠣湯 神経衰弱、不眠症、ヒステリー
・酸棗仁湯 心身が疲弊し眠れない
・半夏厚朴湯 気分がふさいで食道部に異物感がある、不安神経症
・半夏瀉心湯 みぞおちのつかえ、悪心、嘔吐、神経性胃炎、神経症
・抑肝散 神経症、不眠症、小児夜泣き


メンタルを整える食事

・トリプトファンを多く含む食品 ⇒セロトニンのもとになる
ナッツ類、乳製品、大豆製品、たまご、バナナ など 
・食物繊維の多い食事 ⇒腸内細菌を増やす 

いかがでしたでしょうか^^
よけいにストレスたまったわーー!という方がおられましたら、ごめんなさい。笑 

科学は、聞きなれない言葉がたくさんでてくるので、拒絶反応がでる方ももおられるかもしれませんが
すべて、わたしたちのからだの中のことなんだと、親しみを感じなおして受け入れてみると、これほど
おもしろいことはありません^^
食事や漢方薬も、そのもとをたどれば、すべて細胞や神経に作用する成分です☆ 


ストレスを感じた時や、イライラした時、落ち込んだ時、怒りの感情をコントロールできない時
からだの中で、どんなことが起こっているか。
ふと、立ち止まって考えてみるだけでも、心が軽くなるかもしれませんね^^

最後まで、お読みいただきありがとうございました☆ 長かったですね。。汗 

疲れやストレスが、たまってたまって、もう自分では無理~!となった時は、
できれば、そうなるいっぽ手前で、お越しくださいね~♪ 

いつでも、お待ちしております☆ 



  

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タイマッサージ ヤッカオ
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